今は「デジタル時代」と言われ、様々な新しいテクノロジーが出てきています。次から次に新しいテクノロジーが耳に入ってきますが、どの新技術をビジネスに利用しようと考えればよいのでしょうか?
1つの指標になる見方をご紹介します。
幻滅期に入ったテクノロジーを捉えておくべき
ガートナー社が発行している、「ハイプサイクル」をご存知でしょうか。テクノロジーのトレンドを表すものです。
結論としては、この「ハイプサイクル」において「幻滅期」に入っているものをビジネスで利用出来ないか検討するべきです。
なぜ幻滅期のテクノロジーの活用を検討するのか
なぜ幻滅期のテクノロジーに注目するかというと、ビジネスで利用出来るようになるまで成熟してきたテクノロジーだからです。
「黎明期」や「過度な期待のピーク期」にあるテクノロジーをビジネスに利用することは、悪いことではありません。
ただし、成熟していないため、ビジネスで利用するには、自前でかなりの技術力を必要とされたり、かなりの資本力が必要となる場合が多いです。
テクノロジー企業であれば良いかもしれませんが、異なるのであれば、「幻滅期」の使いやすい状態になったテクノロジーを用いながら、クイックにビジネスで結果が出来るか検証していくことが、効率的と考えます。
実際に2016年に「幻滅期」であったテクノロジーはMustになっている
例を見てみると、2016年に「幻滅期」であった、「モバイルコンピューティング」や「クラウドコンピューティング」は2020年の現在では、デフォルトのテクノロジーとなっています。
このように、成熟して「幻滅期」に入ったテクノロジーはビジネスに利用しやすい形となって行くので、フォーカスしておくべきです。
参考として、実際にガートナー社も以下のような見解を示しています。
「ハイプサイクルにおいて最も注目すべきなのは幻滅期である。なぜならば、この時期に位置するテクノロジに対して、需要側と供給側が歩み寄る現象が起こり得るからだ。それはすなわち、テクノロジが具体的な商品やサービスになり、市場が形成されていく状態になることを指す。他のテクノロジとの連携や融合といった現象もこの時期に起こり得る。そうした幻滅期を経て根付いたテクノロジこそが、その後、確固たる市場を形成し、長期にわたって使われ続けるものになる」