Why なぜ戦略が必要か
会社で偉くなりたい、同僚に勝ちたい、と思っていて先輩や優秀な同僚の真似事をしても大抵の場合失敗します。
それは、企業として考えた場合も同じです。
なぜか?
戦略(独自の価値を生み出す道筋)がないからです。
戦略がないまま突っ走った場合、誰もが良いと考える道筋をとりあえず進むことになり、 沢山のものと衝突(競合)します。その結果、自分が賭ける労力(コスト)は増え続け、受ける評価(利益)は減っていきます。
そのうち疲弊して、後悔している姿が目に浮かびます。
What 何をしなければならないか
では、疲弊しないように戦略を立てるには、何をしなければならないでしょうか?
5つのポイントで整理してみます。
- 独自に提供できる価値を考える
- 価値を提供するために自分の活動を最適化する
- やらないことを決める
- 活動に一貫性を持たせる
- 継続する
この5つのポイントを抑えることが、優れた戦略を描くことになります。
How どのように戦略を描くのか
5つのポイントがあるとして、それぞれどのように考えればよいのか?
方法を整理してみます。
1.独自に提供できる価値を考える
自分(企業)が独自に提供できる価値を考える場合、身の回りの環境について、分析する必要があります。
A. 身の回りにどんな競合(同僚)がいるのか
同僚はどのような強みがあって評価されているのか。同じようなポジションを狙って大渋滞が発生していないか。
B. クライアント(評価者)の力関係がどうなっているのか
様々なクライアント(評価者)がいることが多いが、力関係はないか。また、今後変わる見通しがあるか。
C. 自分のワークを支援してくれる協力者(サプライヤー)がいるか
強力な協力者(サプライヤー)が自分にいるか、はたまた自分にはいないが、他社にはいるのか。それは、今後変動するよ要素があるか。
D. 自分の代替になるものがあるか
自分の価値を異なる方法で満たすものがあるか。
E. 新しいものが自分の価値を真似することができるか
新しく入ってきた人(企業)が自分が提供している価値をすぐに真似することができるか。
2.価値を提供するために自分の活動を最適化する
身の回りの環境について分析したあとは、自分自身の活動について分析する必要があります。
自分自身の活動の中で何を差別化(独自の価値)とするのかを考えます。
- 同様のワークをしている同僚(競合)の一般的な活動を洗い出す
- 自分の活動を洗い出す
- 1と2を比較し、違いを洗い出す
- 3洗い出した違いで、評価(利益)に影響する可能性が高い活動に注目する
3.やらないことをきめる
洗い出した活動において、同僚(競合)と比べて見劣りする。または、注力しても評価(利益)に影響する可能性がとても低い活動が見えると思います。
その活動はやらない(時間をかけない)、ときめるべきです。
4.活動に一貫性を持たせる
決めたことは徹底します。なんでもする!融通が効く!と言われた方が気持ちいですが、そういった選択を繰り返した場合、独自の価値は到底生まれません。
5.継続する
継続することで、独自の価値がさらに優位なものなってきます。
どんどん変化する世の中ですが、描いた戦略は徹底して継続するべきです。
変化させるのは、戦略を実行するにあたっての手法です。注力した活動で価値を提供する手法は、変化によってどんどん変えるべきですが、描いた戦略をコロコロ変えてはいけません。